HOME > 神社の豆知識


 知ってるようで知らない神社のこと


神棚のこと

 神棚には「伊勢の神宮」と「地域の氏神さま」と「崇敬している神社」のお札をお祀りします。お祀りする事で日常の中で神さまとのつながりを実感する事が出来ます。いつも見守りいただいている事に感謝の気持ちを持ち、神棚に向かい心を落ち着かせてから一日をスタートする。そんな習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?

<神棚に適した場所>
・明るく清らかな場所
・南向き、または東向きの目線より高い位置
・家族の皆さんが拝みやすい場所
※全ての条件を満たすことが望ましいですが、難しい場合はより望ましいと思う場所を選んで来ださい。


神棚のまつり方のこと

 お札をおさめる宮形は大きく分けて二種類あります。中心、右、左に三体並べておさめる事が出来る「三社造り」と前、中、後ろと重ねておさめる事が出来る「一社造り」です。それぞれ以下の順番でおさめます。右の図とともに参考にしてください。

<三社造り>
右…氏神さまのお札(守谷の方は八坂神社のお神札)
中央…神宮大麻(伊勢の神宮のお神札)
左…崇敬する神社のお神札(お住まいの地域以外の神社)

<一社造り>
手前…神宮大麻(伊勢の神宮のお神札)
中央…氏神さまのお札(守谷の方は八坂神社のお神札)
奥…崇敬する神社のお神札(お住まいの地域以外の神社)

※年末には神棚の清掃を行い新しいお神札をお祀りします。近年、お正月にお札を受けにくる方が増えていますが、神棚のお札は年を越す前にお祀りしましょう。古いお神札は一年間の感謝の気持ちを込めて神社におさめましょう。


お参りの作法のこと

 何事も、心が素直に表された形は自然で、また美しくもあり、私たちの共感を呼び起こすものです。 神社に参拝する場合、どうしても形にとらわれてしまい、終始形式的になりがちです。参拝作法は、永い間の変遷を経て現在、「二拝二拍手一拝」の作法がその基本形となっています。 そこに、どう心を込めるか、また込めたほうがよいのかは、参拝される皆さんの心の持ち様ではないでしょうか。 それがためには、具体的な形におけるそれぞれの作法の意味をわかって戴くことが重要です。もちろん、祈りの心は個々に違っていて当然ですが、参拝とそれにかかわる作法について、その「形」の前提にある「心」をわかって戴ければ幸いです。

<手水の作法>
1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取ります。
2. 水盤の水を汲み上げ、左手にかけて洗います。
3. 柄杓を左手に持ち替え、水を汲み上げ右手を洗います。
4. 再び柄杓を右手に持ちかえて、左手のひらに水を受けて溜めます。
5. 口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないようにしましょう。静かにすすぎ終わって、水をもう一度左手に流します。

<拝礼の作法>
1.まず、神前に進み姿勢をただします。
2.背中を平らにし、腰を90度に折り、拝をします。この時の拝は2回行います。
3.胸の高さで両手を合わせ、右指先を少し下にずらします。
4.肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。
5.指先を揃えます。最後にもう1回拝をします。

※下の動画を参考にしてください。


お札やお守りのこと

 神社にお参りに行くと色々なお札やお守りがあり、みなさんのお願いごとにあったものを身につけて神さまのご加護をいただきます。
 よく色々な神社のお守りを持っていると神さまが喧嘩しませんか?という質問をいただきます。そんなことで神さまは喧嘩しません。しかし、人間生きていると自然とお参りする神社が決まってくるものです。なによりも自分が住んでいる地域の氏神さまのお守りを身につけるのが一番でしょう。
 お守りは願いが叶ったら必ず神社にお返ししましょう。家内安全や商売繁昌など年頭にお願いした場合は一年経ったらお返ししましょう。また、安産などはお子さまが生まれたとき、病気平癒などは健康になったとき、合格祈願などは合格したときにお礼参りと合わせてお返ししましょう。お願いをして成就しお守りをお返しするときには合わせてお礼参りも忘れずにしましょう。


おみくじのこと

 おみくじにはいろんなことが記されています。神さまのご意見をいただける唯一の手段がおみくじです。神さまはおみくじを通して色々なことを教えてくださいます。自分自身の身の振り方の参考になることでしょう。
 また、引いたおみくじは持って帰っても良いのですが、一般的には神社におみくじを結ぶ施設がありますのでそこに結んで帰ります。昔から実を結ぶ、縁を結ぶなど結びの信仰というものがあり、神さまのご意見を伺いながら良い結果を出せますようにと結びます。


鳥居のこと

 神社をお参りするには先ず鳥居をくぐります。鳥居は私達の家で言う玄関の役割を果たしています。鳥居をくぐると神さまのお住まい、つまり神域となります。神さまのお住まいに入るわけですから、鳥居をくぐるときには一礼しましょう。
 鳥居と呼ばれる語源ですが様々な説があります。そのうちの二つを紹介します。一つはよく鳥が木に止まっていたため鳥が居る木と言う事で鳥居とよばれた。また単純に通り居るが転じて鳥居になったという説などがあります。

狛犬のこと

 狛犬は神さまをお守りする神さまのお使いです。昔は狛犬、獅子といって区別していました。角のある方が狛犬で角のない方が獅子です。
 また、良くみると大きく口を開いてる狛犬と口を閉じている狛犬がいます。これは阿吽(あうん)の呼吸を表しています。 阿吽の呼吸とは息がぴったり合うこと、二人以上で一緒に物事を行うときの、互いの微妙な気持ち。また、それが一致すること等の意味があります。狛犬は一対でしっかりと神さまをお守りしているのですね。
 狛犬が世間に定着してからはオスとメスがいるなどの説が出てきましたが、これははっきりとしているものではありません。
 また、神社によっては狛犬ではなくて狐を神さまの使いとしている神社(稲荷神社)もあります。そんな違いを調べながら神社をお参りするのも楽しいかもしれませんね。


絵馬のこと

 絵馬といっても神社の拝殿にお祀りしている大きなものから境内の絵馬掛けに奉納しているものなど様々です。
 元々は祈願をする際に生きている馬を奉納していました。馬はときに神馬と呼ばれ神格化されていました。故に馬を奉納したわけですが馬は高価で奉納しにくく、また、奉納された寺社の側でも世話をするのが大変ということで馬を絵にして奉納したのが始まりとされています。時代は流れ、現在では馬だけではなく様々な絵を描いて奉納ようになりました。


御朱印のこと

 神社参拝の楽しみのひとつといえば御朱印をいただくという事が挙げられるでしょう。社務所などで御朱印下さいと申し付けて下されば大概の神社では書いてくれると思います。
 御朱印は本来参拝者が写経をお寺に納めた際にいただく印でした。今では参拝の証しとしていただけるようになりました。ご注意いただきたいのは、神職が心を込めて神さまのお名前を記し印を押すので御朱印はスタンプラリーの印章とは異なます。いただいた御朱印は大切に保管下さい。
 御朱印集めには色んな楽しみ方があります。例えば、参拝した神社の記念としていただく人もいるでしょう。また、毎年、神社の例大祭に合わせて御朱印をいただきて健康を感謝する方もいるでしょう。みなさんも自分の楽しみ方を見つけてみてはいかがですか?
 参考までに当社の御朱印は「牛頭天王宮」と記します。年配の方は今でも天王様と呼んでいます。これは、当社が牛頭天王宮と呼ばれていた名残で、この名前を忘れてほしくないとの私の願いも込められています。
 ページの一番上に戻る